2009年11月08日

第一回 古代官道フィールドワーク

11月7日(土)、1300年前のハイウェイを探る-古代官道ロマン-の
今年一回目のフィールドワークが開催されました。

昨年から実施している7世紀後半、大和朝廷の時代に作られた計画道路、
古代官道を探る取り組み。今年も、10/16に開催した市民フォーラムin福岡を
皮切りに、フォーラムや、フィールドワーク、ワークショップ、シンポジウムと、
テーマを決め、市民参加のイベントして、開催中です。

昨年は、大宰府政庁と鴻臚館・博多を結んだ、大宰府官道(西門ルート、東門ルート)を
中心に5回のフィールドワークを実施しましたが、今年はより範囲を広げ、4回のフィールド
ワークを計画しています。

第一回目の今回は、大宰府・豊前路ルート
大宰府政庁~観世音寺~石坂越え~九州国立博物館~(葦城駅)を探ります。

第一回 古代官道フィールドワーク

講師は、”点の無い太宰府”のスペシャリスト、太宰府教育委員会の山村信榮さん。

第一回 古代官道フィールドワーク第一回 古代官道フィールドワーク

毎度のことながら、出発地点の大宰府政庁跡で、延々と話が止まらないのですが、
詳しくて、熱い語りを聞いているうちに、今は何もない大宰府政庁跡の空間に
当時の建物や、人の往来までもが浮かんできます。

第一回 古代官道フィールドワーク

ここは、学校院跡。

発掘調査から、ここには、当時、学校(官吏養成の教育機関)があったそうです。
遺跡の調査って、いろいろわかることにびっくりです。

第一回 古代官道フィールドワーク第一回 古代官道フィールドワーク

ここは、戒壇院(かいだんいん)。

戒壇とは、戒律を授けるところのことで、当時、僧侶になるには、ここで
受戒を受けないとなれなかったそうです。奈良の東大寺、栃木の下野薬師寺、
観世音寺に置かれたここ太宰府の三か所にしかなく、三戒壇のひとつとのこと。
すごいとこだったんですね。

第一回 古代官道フィールドワーク第一回 古代官道フィールドワーク

そして、観世音寺。

筑紫で亡くなった斉明天皇の供養のために天智天皇が建立を発願し、
746年(天平18年)に完成したお寺だそうです。
九州中の寺院の中心で、「府の大寺」と呼ばれていたそうです。

第一回 古代官道フィールドワーク第一回 古代官道フィールドワーク

そして、今回のテーマである大宰府・豊前路ルートでは、
従来の二日市の辺りから回ったとされているルートから、
五条のところから、現在、九州国立博物館がある石坂超えの
ルートが、大宰府条坊の調査や、書物、地名などから、
新たに想定されていることをお聞きしました。

いにしえの暮らしに思いを馳せて、当時を偲ぶのも楽しいです。

今週は、11日(水)に市民フォーラムin太宰府・筑紫野を開催します。

週末には、第2回目のフィールドワーク「大宰府路 東西横断ルート」
ありますよ。まだ受け付けていますので、参加されてみませんか?

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Posted by よかろうもん! at 23:03│Comments(0)古代官道
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