日本初!空き缶でできた橋 『金桜橋 』

よかろうもん!

2008年12月14日 20:55

先日の土曜日、城南区市民センターで開催されたふれあい言葉遊び講座の講師役を担当してきました。
以前、博多区市民センターでの開催をアップしましたが、その城南区版です。

前半は別の担当者が、博多の情緒巡りについて紹介し、私は前回同様、後半のガイドルートづくりのワークショップ担当です。

観光ガイドの素材は、歴史遺産だけではなく、その地域に住む皆さんの周りにある
自然や文化、施設等も素材となりえること。また、その素材に対し、長年そこに暮らした経験の中から、自分との関わりや、感じる魅力、言い伝え等々、物語を交えて紹介することで、参加者が共鳴し、おもしろいと感じてもらえることなどを話し、ワークショップを行ってもらいました。

短い時間の中、4グループに分かれて、地域の素材の発見、ルートづくり、コースのキャッチコピー、発表までをやってもらいましたが、4グループ中3グループが油山を中心にしたコース。市民の森や、展望台もあり、やはり城南区に住む人にとって、地域を代表するスポットであることを感じました。また、同じ油山でも、色々な素材があるので、グループそれぞれで場所もルートも違うのも面白い発見でした。

他には、樋井川をテーマにしたものや、友泉亭公園や点在する公園や神社を廻るコースなどが挙げられたのですが、へぇ~と思ったのが、『金桜橋』!

ダイエー笹丘店の前の樋井川に架かる橋なんですが、
なんと、日本で初めて、空き缶でできた橋だそうです!

家の近くで、時折通る橋なのに、全く知らず、早速行ってみました!






何の気なしに通ると、全く気づかないのですが、
良く見ると橋の数箇所には空き缶のオブジェが、
また橋のたもとには、空き缶をモチーフにした
タイムカプセルもありました。

タイムカプセルの中には、作成に関わった児童の
思いが込められたメッセージが入っているそうです。

以下、タイムカプセルに書かれていた説明書きと、
橋の断面図です。

金桜橋の特色

 金桜橋(橋長 34.0m)は、従来の鋼桁橋を、鋼・コンクリート合成床版橋に架け替えたものです。
 この鋼・コンクリート合成床版橋は、鋼板を組み合わせ、その隙間部分にジュース等のスチール製空き缶25個を一組に束ねて4~5段に積み重ね、発泡硬質ウレタンを充填した特色ある全国で初めての橋であり、空き缶は143,750個使用しております。
 子供の頃からの地球環境を守り、資源の大切さやリサイクルを考える意識を育てるという趣旨で、城南区の小学校11校の児童の協力により空き缶を収集して、市民参加によりつくられた橋です。
 空き缶をデザインしてつくられたこのタイムカプセルの中には、児童の思いが込められたメッセージが入っております。

協力小学校
 (長尾・鳥飼・別府・七隈・堤・城南・金山・片江・南片江・田島・堤丘)
平成9年12月
福岡市長 桑原敬一



気に留めなければ、何気ない普通の橋も、その橋の建設に関わる
いきさつに触れると、違って見えてくるから不思議です。

皆さんの周りにも、そんなものってありませんか?
探すと結構楽しいかも!

関連記事