2008年03月08日
第二次九州観光戦略
九州観光推進機構の「第二次九州観光戦略」説明会に参加してきました。
九州観光推進機構は、2005年4月に、九州各県と民間が資金と人材を出し合って
発足し、九州が一体となって、九州観光の振興に取り組むための実行組織です。
今回の説明会では、
”国内大都市圏からの誘客”、
”海外(特に東アジア)からの誘客”、
”人材育成”
などの観点で、過去3ヶ年における第一次戦略の活動報告と、
今年4月からの活動指針の説明が行われました。
数値目標としては、
① 入国外国人数 74万人
② 宿泊者数 4,582万人
を設定していたのに対し、①に関しては前倒しで2006年に達成。
②に関しても、若干目標には届かなかったものの、過去10年続いた
減少傾向に歯止めがかかり、プラスに転じたそうです。
確かに、発足以来、国内外での九州という単位での露出度はかなり
増えてきた感じがしますし、特に韓国ですが、海外からの観光客も
頻繁に見受けられるようになりました。 また、人材育成・ネットワーク作りを
目的にしたイベントに、私自身も何度か参加させて頂きましたが、九州の中での
人の意識も少しずつ変わってきているように思います。
今後の取り組みにもぜひ期待したいものです。
説明に先立ち、(株)ツーリズム・マーケティング研究所の高松氏に
よる講演もありました。その中で、興味深い数値情報が!
○ 九州への宿泊旅行者の発地
2003年度) 九州・沖縄 38% > 関東 23% > 近畿 18% > 中国 8%
2006年度) 九州・沖縄 35% > 関東 32% > 近畿 16% > 中国 5%
○ 関東から宿泊旅行者の目的地(2006年度)
首都圏 > 近畿 > 北海道 > 東海・中京 > 沖縄
> 北関東 > 甲信越 > 東北 > 九州(7%)
JTB取扱いの旅行者のデータを集計した結果らしいのですが、上の2つの
数値が示すものは、九州からみた場合、関東というのは大きな商圏であり、
割合が伸びているが、関東からみた場合、旅行先として九州は決して人気
のある場所ではないということ。
九州に旅行しない理由としては、「遠い」「費用が高い」「なんとなく」
「情報量が少ない」「周りの人が行かない」などがるそうです。
その一方で、九州各地域では注目されているスポットもできているようで、
如何に来てもらい、魅力を知ってもらえるかが課題のようです。
その九州観光推進機構が理念に掲げているのが、”九州はひとつ”という言葉。
皮肉って、”九州はひとつひとつ”という人もいます。
道州制の検討もされてますし、私も、いずれ”九州はひとつ”という言葉が
現実的になる時代が来ると思っていましたが、最近、違うような気もしてきました。
各地域で、歴史や文化も、食や気質も違うし、地域資源や、地域の魅力もそれぞれ。
域外への知名度アップや、魅力を紹介する時は、九州という単位で行った方が
効果的だと思うし、そうすべきだと思いますが、来てくれた観光客をリピーターに
させるのは、着地としての各地域が、如何に魅力を磨けるかだと思います。
ひとつひとつが輝きを放ち、相乗効果でその各点の輝きが、九州という面での輝きに
変われば、おのずと外部からは”九州はひとつ”に見えるのかも知れません。
九州以外でも、東北観光推進機構、関西国際観光推進センター、
四国観光立県推進協議会など、各地域でも広域連携が模索されているようです。
広域連携での情報発信と、各地域の頑張り、
両方が地域振興において不可欠だと感じます。
九州観光推進機構は、2005年4月に、九州各県と民間が資金と人材を出し合って
発足し、九州が一体となって、九州観光の振興に取り組むための実行組織です。
今回の説明会では、
”国内大都市圏からの誘客”、
”海外(特に東アジア)からの誘客”、
”人材育成”
などの観点で、過去3ヶ年における第一次戦略の活動報告と、
今年4月からの活動指針の説明が行われました。
数値目標としては、
① 入国外国人数 74万人
② 宿泊者数 4,582万人
を設定していたのに対し、①に関しては前倒しで2006年に達成。
②に関しても、若干目標には届かなかったものの、過去10年続いた
減少傾向に歯止めがかかり、プラスに転じたそうです。
確かに、発足以来、国内外での九州という単位での露出度はかなり
増えてきた感じがしますし、特に韓国ですが、海外からの観光客も
頻繁に見受けられるようになりました。 また、人材育成・ネットワーク作りを
目的にしたイベントに、私自身も何度か参加させて頂きましたが、九州の中での
人の意識も少しずつ変わってきているように思います。
今後の取り組みにもぜひ期待したいものです。
説明に先立ち、(株)ツーリズム・マーケティング研究所の高松氏に
よる講演もありました。その中で、興味深い数値情報が!
○ 九州への宿泊旅行者の発地
2003年度) 九州・沖縄 38% > 関東 23% > 近畿 18% > 中国 8%
2006年度) 九州・沖縄 35% > 関東 32% > 近畿 16% > 中国 5%
○ 関東から宿泊旅行者の目的地(2006年度)
首都圏 > 近畿 > 北海道 > 東海・中京 > 沖縄
> 北関東 > 甲信越 > 東北 > 九州(7%)
JTB取扱いの旅行者のデータを集計した結果らしいのですが、上の2つの
数値が示すものは、九州からみた場合、関東というのは大きな商圏であり、
割合が伸びているが、関東からみた場合、旅行先として九州は決して人気
のある場所ではないということ。
九州に旅行しない理由としては、「遠い」「費用が高い」「なんとなく」
「情報量が少ない」「周りの人が行かない」などがるそうです。
その一方で、九州各地域では注目されているスポットもできているようで、
如何に来てもらい、魅力を知ってもらえるかが課題のようです。
その九州観光推進機構が理念に掲げているのが、”九州はひとつ”という言葉。
皮肉って、”九州はひとつひとつ”という人もいます。
道州制の検討もされてますし、私も、いずれ”九州はひとつ”という言葉が
現実的になる時代が来ると思っていましたが、最近、違うような気もしてきました。
各地域で、歴史や文化も、食や気質も違うし、地域資源や、地域の魅力もそれぞれ。
域外への知名度アップや、魅力を紹介する時は、九州という単位で行った方が
効果的だと思うし、そうすべきだと思いますが、来てくれた観光客をリピーターに
させるのは、着地としての各地域が、如何に魅力を磨けるかだと思います。
ひとつひとつが輝きを放ち、相乗効果でその各点の輝きが、九州という面での輝きに
変われば、おのずと外部からは”九州はひとつ”に見えるのかも知れません。
九州以外でも、東北観光推進機構、関西国際観光推進センター、
四国観光立県推進協議会など、各地域でも広域連携が模索されているようです。
広域連携での情報発信と、各地域の頑張り、
両方が地域振興において不可欠だと感じます。
Posted by よかろうもん! at 00:01│Comments(6)
│観光取り組み
この記事へのコメント
それぞれの地域が自分たちの足でしっかりと立てるようになるコトが大事。
各地域行政依存や旧来の成功体験に縛られることをやめて、自立しようってコト。
その段階はまさしく「ひとつひとつ」
そして自分たちで自立した地域や観光地が手をつないで作るのが、
「ひとつになった九州」
つまり「九州はひとつ」
そういうコトだと思うよー。
各地域行政依存や旧来の成功体験に縛られることをやめて、自立しようってコト。
その段階はまさしく「ひとつひとつ」
そして自分たちで自立した地域や観光地が手をつないで作るのが、
「ひとつになった九州」
つまり「九州はひとつ」
そういうコトだと思うよー。
Posted by natsuaki at 2008年03月08日 01:52
あはは~。
よかろもうさん、行かれたの?
所詮、機構にまとめる力がないだけだと思いますよ。
あんなセンスのないCM作っているようじゃ・・・。
まずは、お役人さんたちが単なる事業の発注者ではなく、
自らちゃんと勉強する姿勢をみせないと、
あかんと思われませんか?
よかろもうさん、行かれたの?
所詮、機構にまとめる力がないだけだと思いますよ。
あんなセンスのないCM作っているようじゃ・・・。
まずは、お役人さんたちが単なる事業の発注者ではなく、
自らちゃんと勉強する姿勢をみせないと、
あかんと思われませんか?
Posted by masaki@阿吽 at 2008年03月08日 10:06
> natsuakiさん
道州制を視野に入れた県境を越えた市町村連携も行われてるし、
武雄、湯布院、杖立の3つの温泉地で組んで、広域連携に
取り組んだりしてますしね。
北海道だったら大自然、沖縄だったら海のような、
”ひとつ”というニュアンスに、九州といえば、これっていう
イメージ作りを勝手に想像してしまってました。
県の壁、市町村の壁を越えたコラボレーションが
九州をひとつにする鍵になりそうですね。
> masakiさん
CMは確かにイマイチな感じですね・・・。
早口な語りと、観光名所の羅列が、一気に流れすぎな気が・・・
私が作れといわれたら、どう作るかなぁ~。
もっと地元の人を登場させて、田舎っぽさを見せるかなぁ~。
以前、動画コンテンツを作る仕事にも少しだけ携わったことが
あるんですが、見た人に来たいと思わせるインパクト。
なかなか難しいですよね。
ただ、機構の活動は、説明を聞くと、これから効果が出てくるのでは?と
感じました。九州という地名での、PRは今までほとんどなかったわけだし、
韓国、中国、台湾、香港などの日本に訪れるトップ5入りする国の人に
対して、九州という地名の認識や、魅力を知るきっかけを作ってくれて
そうですよ。
道州制を視野に入れた県境を越えた市町村連携も行われてるし、
武雄、湯布院、杖立の3つの温泉地で組んで、広域連携に
取り組んだりしてますしね。
北海道だったら大自然、沖縄だったら海のような、
”ひとつ”というニュアンスに、九州といえば、これっていう
イメージ作りを勝手に想像してしまってました。
県の壁、市町村の壁を越えたコラボレーションが
九州をひとつにする鍵になりそうですね。
> masakiさん
CMは確かにイマイチな感じですね・・・。
早口な語りと、観光名所の羅列が、一気に流れすぎな気が・・・
私が作れといわれたら、どう作るかなぁ~。
もっと地元の人を登場させて、田舎っぽさを見せるかなぁ~。
以前、動画コンテンツを作る仕事にも少しだけ携わったことが
あるんですが、見た人に来たいと思わせるインパクト。
なかなか難しいですよね。
ただ、機構の活動は、説明を聞くと、これから効果が出てくるのでは?と
感じました。九州という地名での、PRは今までほとんどなかったわけだし、
韓国、中国、台湾、香港などの日本に訪れるトップ5入りする国の人に
対して、九州という地名の認識や、魅力を知るきっかけを作ってくれて
そうですよ。
Posted by よかろうもん! at 2008年03月09日 00:34
今晩は、そして始めまして。
つい足跡を辿ってやってきました。今後とも宜しく
お願いいたします。
記事、ずーと読ませていただきました。
その通り一つか二つは、その発信力の問題が一番だと思います。
只今私達のグループ(スローフード筑後平野)も地域の
情報の発信を行い皆様の協力を得て活動の源にしたいと
様々なイベントを考えて活動をしています。
私個人に置き換えましても、今年はジャンボカボチャの
競技会をするべく準備をしています。
考え方などの近似点が御座いましたらその節はご協力を
お願いいたします。
本日はどうも有難う御座いました。
つい足跡を辿ってやってきました。今後とも宜しく
お願いいたします。
記事、ずーと読ませていただきました。
その通り一つか二つは、その発信力の問題が一番だと思います。
只今私達のグループ(スローフード筑後平野)も地域の
情報の発信を行い皆様の協力を得て活動の源にしたいと
様々なイベントを考えて活動をしています。
私個人に置き換えましても、今年はジャンボカボチャの
競技会をするべく準備をしています。
考え方などの近似点が御座いましたらその節はご協力を
お願いいたします。
本日はどうも有難う御座いました。
Posted by 百姓屋 at 2008年03月09日 22:26
百姓屋さん
コメントありがとうございます。
アスパラを作られてるんですね!
ブログで、アスパラちゃんや、変形メタボ君とか、
作られた野菜たちに名前をつけて呼ばれているのをみると、
ほんとに、愛情を注がれてるんだなぁと感じました。
今度、伊万里にアスパラの収穫体験に行ってきます!
http://kyuu-net.com/event_data/E040004/
興味ありますので、イベントなどされる際は、ぜひ教えてください!
また、地域の交流イベント・体験イベントを紹介するサイトも
運営しております。宜しければ、そちらでも紹介させて下さい!
コメントありがとうございます。
アスパラを作られてるんですね!
ブログで、アスパラちゃんや、変形メタボ君とか、
作られた野菜たちに名前をつけて呼ばれているのをみると、
ほんとに、愛情を注がれてるんだなぁと感じました。
今度、伊万里にアスパラの収穫体験に行ってきます!
http://kyuu-net.com/event_data/E040004/
興味ありますので、イベントなどされる際は、ぜひ教えてください!
また、地域の交流イベント・体験イベントを紹介するサイトも
運営しております。宜しければ、そちらでも紹介させて下さい!
Posted by よかろうもん! at 2008年03月10日 22:09
今晩は、早速のりコメント有難う御座います。実は明日
私達のスローフード筑後平野の定例会があります。
今年度の私のイベントの提案も明日行ないます。
詳細は再度お知らせいたします(多少は本日のブログ記事
にて乗せておりますが)。
何分田舎の百姓ですので宜しくお願いいたします。 ではでは
私達のスローフード筑後平野の定例会があります。
今年度の私のイベントの提案も明日行ないます。
詳細は再度お知らせいたします(多少は本日のブログ記事
にて乗せておりますが)。
何分田舎の百姓ですので宜しくお願いいたします。 ではでは
Posted by 百姓屋 at 2008年03月10日 22:23
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